そして甜品。なんとうれしいことに「紅豆沙」が登場。
中国風のお汁粉です。日本のお汁粉のように甘味ぼってりの濃厚なものじゃなく、すっきりさっぱり。みかんを干した「陳皮」の酸味、苦味、フルーティーな味が生かされたもの。
「紅豆沙」は冷たいものと熱いものがありますが」と柏木さん。
私は躊躇なく「熱いの!」を所望。
というのも、冷たい「紅豆沙」、すっきり、爽やかですけど、なんだか胃が冷たくなる感じ。
それに比べて熱い「紅豆沙」、ほのぼのとした和み味。というだけでなく、胃に優しくって消化をうながしてくれる感じですから。ン!? もしかしてデザートは別腹ってやつなのかなあ。
「紅豆沙」の登場を待つまでに現れたのが点心料理長の久保田さんによる伝統的な点心。
今回は「馬拉糕」。ですが、伝統的なそれじゃなくって柚子風味。伝統的な点心を下敷きにした現代的/今日的点心、ってわけですね。上品で洗練された味わいでした。