2010/08/14

夏の朝食~中性脂肪過多~血がどろどろ!の2

  「あのうトマトの上に乗ってるのは何?」
 何人かの方からそんな質問、頂戴しました。
 「お皿に乗ってる大豆をマッシュしたもの?」 なんて尋ねられました。
 言われればなるほど、青味がかった鶯色は皿に盛った大豆とにています。
 マッシュしてあるのは、東松山の農業、加藤紀行さんの栽培した青茄子をペーストにしたもの。たくさん届いた青茄子、煮込んで頑丈なことからタイ式、もしくはイギリス式のカレ、それに麻婆茄子なんかにします。
 青茄子、ウチのかみさん、タイ式カレーばっかり作ってるせいで飽きちゃった!ってことから、蒸して胡麻和えからナムルにするのが好みのようです。

 それなら!てことで、青茄子、蒸してペーストにしました。味付けは塩、擦りおろした大蒜だけのシンプルなもの。トーストにそのまま塗り込んだり、トマトと和えてパスタのソースにもしますが、今、一番の好みは、東松山の農業、加藤紀行さんの栽培した加賀太胡瓜のスライスに乗っける。さらに、その上から青唐辛子漬けのオリーブ・オイルをかける、といった按配。
 そして、川越の豆腐屋、小野哲からの差し入れの大豆。その名は「秘伝」。
 「ン!?、それにしてはサイズ大きくない?」なんて方がいらっしゃるかも。
 実はこの「秘伝」、もともとは山形産の品種。かつては門外不出のものだったそうですが、種が流通しはじめたのをきっかけに秋田の方に栽培を依頼した特別製。それも、年々土地になじんだり、秋田の青大豆、秋田みどりだったか、自然交配なんてこともあって、一粒のサイズが大きめに。山形の「秘伝」特有のクセが薄れ、青味、それになによりも甘味が立って糖度が高い、というのがその特徴、なんて小野哲からレクチャーを受けました。
 そんな特別性の「秘伝」、たっぷりの水に浸して一晩寝かし、せっせせっせと灰汁取りしながら煮込みます。煮上がった豆の半分は、茄子のペースト同様にシンプルな味付けで、仕上げはやはり青唐辛子入りのオリーブ・オイル。
 そそ、青唐辛子付けのオリーブ・オイル、仕込んで一月、辛味、風味ばっちりです。
 残りの半分は浸し豆に。
 なんでも小野哲は鰹節だしと醤油に漬け込むそうな。我が家では昆布だしに醤油という組み合わせです。本日、またまた小野哲から差し入れの大豆が到着。大豆三昧の嬉しい日々が送れます! 

2010/08/11

夏の朝食~中性脂肪過多~血がどろどろ!

 ここんずっと厄介な仕事を抱えておおわらわ。そのうちひとつがやっとこさひと段落。思わず「ふ~」とため息、なんてついてる場合ではありませんでした。8月に入っちゃいました。おまけに10日も過ぎちゃった。
 厄介な仕事の間隙を縫ってブログ更新のつもりでしたが、7月半ば過ぎの梅雨明け早々、いきなり夏日が連日到来。それもかんかん照りの日の休日のお昼、外食に出かけたところがその帰り、枝雀風に表現するなら「おひいさんがカァ――――!」とまあ、無防備のままだったもんで直射日光に襲われ、熱中症状態。おまけに急激な気圧の変化に体がついていきませんでした。
 そんな按配で仕事は一向にはかどらず、べた遅れ。ですからブログの更新もベタ遅れ。とはいえ、そんな間に仕事の打ち合わせ、打ち上げ、コンサート帰りに時間のゆとりがあればちょくちょく外食。そういえば、私好みのビストロに出会う幸運も。詳細はその内ご報告。それに、何十年ぶりかで渋谷の「麗郷」で、昔懐かしい台湾料理の何品かを味わい、時代の変化を知る!なんてこともありました。

 しかし、日常の食はいたって素朴で質素。というのも、完治したはずだった足の皮膚の炎症が再発。その際、血液検査を受けたところ
 「あの、中性脂肪過多です。この数値、なんとかしなきゃいけないですね!」 なんて言われて「は!?」と私。
 「検査の前日、脂っこいものを食べました?」
 「う~ん、そうだ「赤坂璃宮」で広東料理を食べましたが」
 「そのせいかな?」
 「でも、赤坂璃宮の料理、食べたのは脂っこくて味の濃い日本の中華とは違って、惣菜的なものだし、油の使い方も抜群だから、無駄がないってことですけど……」
 「ん!?」なんて返事に、説明してもわかんないかと、ひとりごち。

 「それより、この数値からすると小倉さんの血液はどろどろ!」
 「どろどろ?」
 「そうです。どろどろ!代謝内科の先生を紹介しますから、診てもらってください!」
 なんて宣告されて、あっけにとられたまま代謝科へ送り込まれました。

 「血液、どろどろですね!」と、またもや「どろどろ!」。
 「処方箋出しますからとりあえずこれからしばらく薬飲んで。それから、食事療法もやらなきゃ。指導を受けてください!」と上から目線できっぱり宣言されました。

 行きました、指導を受けに。そしたら、懇切丁寧にこれからの食事のあり方、教えてくれました。
 ですが「は?え?これ(食べちゃ)だめ?」とまあ、数々の制限に恐れおののいた私であります。
 「いえ、すべてがダメというわけじゃなくて、食べるなら分量を控え目にする。それから、いくつかの品目をまんべんなくとる。しかも、一度じゃなくて、何回かに分けて食べる!」。

 要はカロリー摂取制限。
 「そうです。主食のごはん、パンの類などは必要以上に食べないこと。緑、黄色、白色の野菜類をふんだんに。根菜類は主食類と重なるものがありますから要注意ですよ。糖分、塩分は控え目にね!」
 「あ、それなら、私、塩分過多になると疲労感を覚えるんで、日頃、塩分は控え目です。それに醤油も苦手で、刺身など醤油はほとんど使いませんし、使うにしても控え目ですから。
 塩気が必要なら、漬物やアンチョビは蝦醤などの魚類やパンチェッタなどの肉類の塩蔵物などを適宜使ってますし、砂糖は上白が苦手で、黒砂糖です。それに近頃の果物、甘いばっかりで、香りが乏しいし、縁遠くなってますから。それより、むしろ無花果とかレーズンの干したものをたべたり、砂糖の替わりに料理に使って甘味や風味をだしてますから!」としつこく食い下がる私です。

 「あの、塩蔵物はいいんですけど、やはり分量を加減しないと。それに、干したレーズンや無花果もいいですが、生のものにくらべると糖分が凝縮されてますから、糖分過多になりますから、使用量は控え目にしたほうがいいですね」なんて話にガ~ン。
 「それから、肉類の摂取は控え目に」
 「私、最近の肥牛が苦手なんで、牛肉は滅多に食べません。それより仔羊とかが多いですけど。そうだ、鶏の手羽元、コンフィにして食べるのと、手羽先でだしをとったりしますね」。
 「それもいいですけど、魚類もとるようにしてください。白身の刺身でもいいですし、青魚、鯖や鰯。ただ、分量は控え目に!それから、蛋白質は大豆や大豆の加工製品で摂取してください!大豆を戻していろんな料理にする。今の季節なら、枝豆ですね。
 ただし、蚕豆は澱粉質と糖質が多いので、食べるのは控え目に。そうそう、とうもろこしもそうなんです。う~ん、分量、食べすぎなようですから、出来れば避けた方がいいかもしれませんね!」
 「エ!? 蚕豆もとうもろこしもダメ?今の季節、一番の楽しみなのに……」
 「はい、そうです!」ときっぱり。

 なんてことで、好物の蚕豆(のパスタ)、がぶりつきのとうもろこしは、今のところご法度。こんな淋しいことない!
 「あの、それから、牛乳、ミルクですけど、どのぐらい飲まれます?」
 「う~ん、どれぐらいだろ。夫婦ふたりで牛乳のロング・パック、一週間に4パックぐらい消費してるかな……」
 「それはいけませんねえ。牛乳を豆乳に代えてみてはどうですか?そうすれば、大豆製品の摂取にもなりますし……」
 というわけで食事内容に工夫を凝らす日々を送っております。
 そんな話を知人の川越の豆腐屋の小野哲にしたら、大豆を送り届けてくれました。感謝感激。加えて、埼玉の東松山の農業、加藤紀行さんから届く各種の茄子や胡瓜が体熱を下げ、身体を浄化してくれます。というわけで日頃の朝食、というか、ブランチですけど、こんな感じ!