2009/12/31

冬の訪れ~牡蠣が旨い!09年12月の「赤坂璃宮」銀座店の7

 締めくくりの「面・飯」。今回は「豉油皇炒麺/もやし入り醤油焼きそば」。
 私の好みの一品です。細めの生麵を醤油味、それも中国たまり醤油の「老抽」で炒めたもの。具はもやし、それに玉葱。もやしのひげ、根はしかっり切り取られてます。こういうあたりのこまやかな仕事こそ、美味を生み出す要因です。長野出身の平林君、頑張ったのかな。

 そして、味付けの「老抽」、中国たまり醤油、以前は日本では珍しかったものですが、近頃「老抽」を味付けに使った炒飯や炒麺、いろんなところでお目にかかるようになりました。ですが、たいていの場合、なんだか「老抽」を使いすぎな印象です。
 「老抽」、色は濃くて黒いですが、塩味控え目。なんてことから、日本の中華、中国料理、一般的に濃い味が好まれる、なんてことからたっぷり使われるのでしょうか。その分、色が濃くなる。その色の濃さを売り物、看板にした炒飯もあり。なんて、本土、香港あたりでは滅多に出会えない。というよりありえない。
 
 その点、「赤坂璃宮」銀座店の「豉油皇炒麺/もやし入り醤油焼きそば」、「老抽」の使い方、その味付け、色合いは控え目。まさしく本場の味、風味を再現してくれるのが嬉しい。