2010/05/11

旬の「アイナメ」、こってりの「うつぼ」~10年4月の「赤坂璃宮」銀座店の8

 そして今月の私の点心。羅漢果、百合根、蓮根の糖水。
 中国料理名、尋ねるのを忘れました。判明次第、ご報告。
 この糖水、私、初体験。羅漢果と杞子、蓮根の糖水、それとも、豚肉、野菜など羅漢果を煮込んだ煲湯は経験あり。もしくは、蓮の実の蓮子、百合根、蓮根、紅棗が入っていたり、いなかったりの糖水もです。ですが、羅漢果、百合根、蓮根が一緒、というのは初めてです。

 色々検索してみたら、百合根に蓮根、紅棗、あるいは、蓮の実を加え、甘味をつけて煮込んだ糖水は、どうやら北方のものらしい。香港にあるのかどうか、作った久保田さんが教えてくれるはずですから、返事を待ちます。

 この羅漢果、百合根、蓮根の糖水、羅漢果のあの独特のクセのある味、香りが支配的。そうです、飴にもありますよね。あの味です。甘味よりも、薬効的な雰囲気濃厚でほんのり苦味、渋味も。なんてところで、百合根のでんぷんの甘さ、こくが効果を発揮。蓮根の澱粉質も甘味を増加。羅漢果、蓮根に百合根、蓮の実、場合によっては「紅棗」や「蜜棗」を加えたりするのは甘味、風味を加味するためでしょう。

 自然で朴訥、どこかひなびていたりするナチュラルな甘味。しかも「熱」ですから、ほのぼのとしていて心温まる。胃が休まる。優しい味わいが魅力です。おまけに、羅漢果、咳止め、痰づまりに効果的。煙草と縁が切れない私には、うってつけ。

 もしかして冷たい「凍」だと、すっきりと口爽やかなんでしょうか。
 今度、試してみようかな。けど、食事の後ってことになると、やはり「凍」よりも「熱」を好む私ですからその機会がありますかどうか。