2008/12/30

踏入冬季~12月の「赤坂璃宮」銀座店の5

 締めくくりの「麺・飯」ですが、今回は「雪魚糯米飯/白身魚入り塩味おこわ」。
 そうです、この季節、粳米、糯米の新米が旨い。香りが豊かです。おまけに新米って、体がホカホカと熱くなる。それも糯米は食べると体が熱くなる。お腹の中でもっと膨らんで腹持ちがいい、なんてこともあります。

 実は、一昨日も糯米を蒸しました。かみさんが日頃通ってる工房の食べもの持ち寄りの忘年会があって「何かない?」。
 なんてことから、冷蔵庫の中にこの秋の半ばに届いた生栗がまだあるのを思い出し「「栗おこわ」なんてどう?」ってことで、糯米、一晩水に漬け、せっせせっせと栗の皮を剥いて作りました。
 そういえばこの時期、我家で多いのは、腊味、つまりは、腸詰の炊き込みご飯。粳米だけの時もあれば、糯米だけの時もある。粳米、糯米をミックスで、と言うのも悪くない。それに具の中味、いろいろ工夫します。

 さて、「雪魚糯米飯/白身魚入り塩味おこわ」。「雪魚」ってことは「鱈魚」、つまりは「たら」ってこと? 「あの、魚は「メロ」でございます」とアテンドの柏木さん。 「メロ」ってことは「銀むつ」ですね。塩で仕込んで、鍋物に使うってこともあるし、白身魚のフライでもよく見かけます。
 「メロ」は下味しっかりで、生粉をまぶしてある。そうかこういう下拵えもあるのね、と感心。一緒に干し椎茸なども具にあって、ほんの少しタレをかけ、蓮の葉で包んで蒸籠に入れて蒸してあります。その調味、味加減が絶妙でした。
 熱いもんで、はふはふいいながら、香港でも食べたことがなかった「雪魚糯米飯/白身魚入り塩味おこわ」その美味、それに、香りの良さをしっかり味わいました。この料理、家で試せるかも、けど、味付け、調味、行き過ぎずに加減よく、というのが課題でしょうね。
 袁さんの料理、広東地方の「家郷菜」、ますます楽しみです。