2008/12/06

閑話休題 《米芝蓮指南香港澳門2009》、ミシュランガイド 香港・マカオ版

 香港の知人からニュースが届いたのは3日の朝。この5日《米芝蓮指南香港澳門2009》、つまりはミシュラン香港・マカオ版の発売に先がけ、2日に記者会見。そこで明らかにされた星を獲得した店のリストを報じたニュースが送られてきたという次第。

 ミシュランの東京版に続いて、香港・マカオ版が出版されるという話は伝え聞いていたことから、香港のニュースをチェック。たまたまその日はニュースのチェックを逃していたところに知人からのニュースが到着。早速、ニュースを検索して結果を知りました。追って、ミシュランの代表のナレ氏のコメント、さらには、地元の反応などの記事もゲット。

 ちなみに、香港で3つ星に選出されたのはフォーシンズ・ホテルの「龍景軒」のみ。
 2つ星は同じくフォーシズンス・ホテルの「Caprice」など7軒。その内、中国料理店は広東料理のシャングリラ・ホテルの「香宮」、アイランド・シャングリラ・ホテルの「夏宮」など、ランガム・プレイス・ホテルの「唐閣」の3軒。

 1つ星は14軒で、中国料理店は広東料理の「福臨門(湾仔)」、「鏞記」など12軒。 マカオではリスボア・ホテルの「Robuchon a Galera」が3つ星、広東料理店の桃花源小廚が2つ星、MGM・グランド・ホテル内の「金殿堂」など4軒が選出されたもの。

 様々なニュース報道によれば、調査員は12人(20名という報道もあり)のうち香港・中国を専門にする中国人調査員は2人(2名とも香港人という報道と、1人だけが香港人という報道あり)。
 ナレ氏が明らかにしたところによれば1万2千500軒から1200軒に絞込み、さらに調査を重ね、結果、香港・マカオから251軒を選出。香港は202軒でそのうち22軒が星付きで紹介。3つ星に選んだ「龍景軒」は、12回通って、いずれも満足な結果が得られた、なんてことでした。

  そのリスト見ると、やはり、ホテル内の料理店が圧倒的に多い。ということは、なんかワケありな様子。ほら、昨年、「東京ミシュラン」では、なんでだかホテル内の料理店が圧倒的な数を占めていて、不思議というか奇妙な印象受けましたから。
 それって、旅行者にとって便利だから?というわけでもないでしょう。そう、同著については、星がついたとかつかないとか、あの店がなんで掲載されてないの?などと、料理店のことばかりが話題になりましたが、同時にホテルの評価も掲載されてました。その評価はともかく、紹介、掲載にあたって、なんだか談合事項、裏工作なり?なんて疑われてしょうがない内容でした。その点について鋭く突っ込んでいたのが、あの「歩く時限爆弾」こと勝谷誠彦氏です。勝谷氏は鋭くい!私も同じ見方です。

 その一方で、今回の《米芝蓮指南香港澳門2009》では、麺粥店や小食店なども選ばれてます。日本ではラーメン店がオミットされていたのに。というあたりが面白い。
 ですが、全体的な評価については「外人口味」、つまりは外人の好みで選んだもの、中国料理のことを全く理解していない!といったように、疑問じゃなくて批判、反論続出。

 ちなみにナレ氏「フランス料理をフランス人以外の人間が評することもあるように、中国料理を中国人以外の人間が選んで何がおかしい!」とシレっと(あ、しゃれじゃありません!)発言したそうで。というよりも、記者会見時、地元メディアの容赦ない鋭い突っ込み質問攻めに、たじたじとなった場面もあったとか。日本での記者会見とはその様子、大いに違ったようですね。

 「米芝蓮指南香港澳門2009」については、現物を香港の知人が送ってくれるそうなんで、追って内容を紹介したいと思います。