それより「真ハタ」、値段は時価の高級海鮮魚のアラ。「サプライズ・2」の登場ってわけで、それだけでも盛り上がります。
魚を素材にしたこの種の「湯」の特徴ですが、スープは白濁しています。ちょいと茶色がかった乳白色。
「このスープ、いつもの煮込んだスープと違って、濃厚というか独得のこくがあるね。味わい深いなあ!」と、毎回「老火湯」に感心しきりのYさん。実際、牡蠣ではないですが、海のミルクの味、って感じがします。
「このスープ、いつもの煮込んだスープと違って、濃厚というか独得のこくがあるね。味わい深いなあ!」と、毎回「老火湯」に感心しきりのYさん。実際、牡蠣ではないですが、海のミルクの味、って感じがします。
くわいから出る澱粉質と甘味、ほんのりの苦味や、ピータンの苦味、旨味なんかも加味されて味、風味は複雑で重層的。やはり「ハタ」が素材ってこともあって、魚の味、海の風味が濃厚。
「西洋菜、クレソンでしょ? 芹にしちゃ、味が緑っぽくて青いし、苦味もあるから」と、私の説明もなんだかわかるような、わからないような感じでいい加減。けど、雰囲気はそんな感じです。
これまでに何度もふれてきたことですが、この種のスープ、海の魚と淡水の川魚、同じように白濁しますが、味、風味は異なります。ハタの場合、しっかり海の味になる。それだけ強い個性のある魚とも言えるわけで、クセもあります。ですから、そのクセを失くす工夫あり。たとえばほんのり生姜の味、風味あり、なんてところは袁さん、技、手腕を発揮。
そして、別皿に用意された具材。ぶつ切りのハタやくわい、ピータンが並びます。そんな中にハタの目ん玉を見っけ!
「この目ん玉、すごくでかいね!この目ん玉みれば、このハタの大きさ、想像つくもんね!」なんて話に「ほんとに、そうそう!」との声が上がります。
さて、「真ハタ」のアラはスープに。その身はどうなった?
その回答は次なる料理で明らかに。