表面を炭火で炙っただけで、中はレア。さながら「たたき」状態だった「わさび焼き」が以前とは変わっちゃった、というのも「カンピロバクター」のせい、だったのですね。
そして、新製品の「インナーマッスル」。
考えてみりゃ「新製品」というのはなんだか変。全然変。
「新しいメニュー」っていうのが正しい表現だったことに、こうやって書きながら気づきました。
でも、和田さん(数寄屋橋の焼き鳥屋さんの御主人です!)そんな風に言ってましたもんで、つられて私も「新製品!」と!
見かけ、胸肉の塩焼きのよう。ですが、噛み締めると弾けるものがある。
「インナーマッスル」というからには筋肉だけのはずなのに、ジューシーな肉の味わいだけでなく、ひそんでいた脂が、炙って焼かれて零れ落ちる寸前に身に残っていて、ぷちぷちと弾ける感じ、なんですね。
ここの「ソリ(レス)」が楽しみなのは、ぷくんぷくんに肉が膨らんで、噛み締めると肉汁とともに脂が弾けとぶ。あの快感をあじわいたくて、だからこそ酒を頼む前に「ソリ(レス)」がありやなしやと、思わず口がつく。
「これ、いいじゃない!」。
「でしょう?」といわんばかりに和田さんもニンマリ。
「もう一本!」といいかけて
「あ、そか!、一羽に4本だけの貴重品!」ってことに気づいて、言葉を飲み込んじゃいました。