そして「馬拉盞通菜/空芯菜のマレーシア風炒め」。
「空芯菜」はヒルガオ科さつまいも属の野菜。「蕹菜(ようさい)」ってことですが、茎が空洞になってることから「空芯菜」、香港では「通菜」というのが通称です。
改めて「空芯菜」について確認しようとネットで調べてみたら「空芯菜は登録商標です!」なんてのがあって驚きました。勝手に「空芯菜」としてその種子、成育したものを売買してはイケないってことですか?へぇ~!
今回の料理、「馬拉盞」とあったの興味津々。 「馬拉盞」の「馬」は、日本語での料理名にもある通り「マレーシア(馬來西亜)」の「馬」。それが、「馬拉」と記されてるのは「馬拉糕」と同じく香港、広東地方でのマレーシアの通称で、滅多に「馬來」とは記されない。
ところが「馬拉盞」として「盞」という言葉がつくとちょっとばかり意味が違ってきます。というのも「馬拉盞」というは「蝦醬」をベースに唐辛子なども加えた辛味調味料の「馬拉盞醬」の略語、だからです。
マレーシアは「蝦醬」と「咸魚」の宝庫というか、ことにペナン産のものが良質ってことで有名。
そういえば以前、私が「咸魚」、「蝦醬」、「腐乳」好きだと知った香港の歌手の譚詠麟(アラン・タム)。「「咸魚」はマレーシアのペナンのものに限る!」ってことで、わざわざペナンから取り寄せて、我が家まで航空便で送り届けてくれました。
そればかりか「「腐乳」は香港の「○○記」のものに限る!」なんて言います。
ある日の朝、香港からプラスティック製の小ぶりのバケツが到着。何かと思ったらバケツの中身は「○○記」の腐乳がたっぷり。香港からはるばる飛行機で運ばれ、我が家に届いた時には、揺られ揺られてきた結果、大半の「腐乳」の「角」がとれて原型の跡形もなくバケツの中でタップンタップン。
アランの心憎い贈り物、嬉くって、大事に大事に扱って、全部、使いました。