2006/12/28

小杬公菜館のメニュー


 これは小杬公が尖沙咀の河内道から柯士甸道に移転してからのもの。河内道時代のものも所持していたが、現在は行方知れず。
 当時、河内道時代の小杬公、金巴利街にあった頃の上海一品香菜館の菜単をなんとか貰い受け、陸羽茶室の飲茶の点心のメニューとともに、料理内容の解読に夢中になったものだ。
 48年、香港島の上環で創業した小杬公の歴史は、そのまま香港で新鮮な魚介を扱う海鮮料理の歴史といえるもので、担った役割、その貢献は大きい。
 飛山百合子著の「香港の食いしん坊」でも小杬公の歴史が紹介されているが、ネタ元は香港の料理雑誌「飲食天地」に一時連載された小杬公についての記事のようだ。その内容はほとんど同じである。さらに、「飲食天地」の記事のネタ元は、創業15周年を迎えた際の当時の新聞記事だったようだ。
 香港の新界各地の漁村にネットワークを張り巡らし、漁師が水揚げした魚介を買い付け、初期にはオートバイで店まで運んだ、といった逸話もある。