2006/12/24

香港台北いい店うまい店の目次


 さきの「香港台北いい店うまい店」の目次である。
 前述の通り、発行は69年。私が初めて香港に旅したのは79年。10年の隔たりがあって、無くなってしまった店などもあった。
 この著作での住所と地図を頼りに「陸羽茶室」に出向いたが、すでに、士丹利街に移転していた。結果、中環から皇后大道中を西へ西へと歩き、移転を知って東へ東へともとの中環まで戻ったものである。
「陸羽茶室」、「鏞記酒家」、「天香樓」などは現存するが「大同酒家」、「夏蕙」など、無くなってしまった店が多い。
 名店と評判だった「大三元酒家」や「告羅士打大酒家」の名もある。小杬公海鮮菜館などは河内道時代の住所になっている。
 新派広東をリードしてきた元凱悦軒の料理長で、現在は自身の私家房を経営する周中氏が最初に修行した夜総会(シアター・レストラン)でもあった金冠大酒樓、沙田にあった船上レストランの沙田晝舫の名があるのも興味深い。
 そして「新同樂」、「福臨門」の名はない。香港でふかひれ、あわび、燕の巣などの干貨素材、また新鮮な魚介を使った海鮮料理が華開いたのは、70年代に入ってからのことである。