2006/12/24

香港台北いい店うまい店


 荻昌弘さんの『男のだいどこ』が復刻発売(光文社文庫)されることになり、同著の解説を依頼された。
 ネットで荻さんの著作を検索中に「だるまや」という古本屋で見つけ、購入した。懐かしい本である。
 初めての香港旅行の際、旅仲間のひとりだった徳大寺有恒さんが所持してことからこの本のことを知り、すぐさま探したが、発行されたのは69年。見つからないまま、27年目にしてゲットできた。
 文芸春秋社篇となっているが、執筆は松山善三、高峰秀子夫妻に、中国人の実業家の馬浩一。
 店の紹介についてはともかく、料理内容などについては食べずに執筆したと思われる間違い、勘違いなども多々ある。
 が、当時の香港の料理店事情の一端が垣間見られる貴重な本である。
 表紙の写真だが、大上海飯店が写っていることからすると、尖沙咀のプラットアヴェニューで撮影したものに違いない。
ネオンサインに漢字が氾濫する光景に、興奮を覚えたものだ。