2009/09/07

発見!寧波風味の家庭料理!「蔡菜食堂」は楽しくて面白くて奥深い!の3

 「ね、ね、蔡さんもおかみさんの王さんも上海生まれの上海育ち、なんですか?」
 「そう、二人とも。私は、淮海路の近くに住んでたのよ!」とおかみさん。
 「そうですか。ですけど、この「三鮮烤夫」の煮込みの味付けとか「五香燻鯖魚」の味付け、調理。それにピーナッツの揚げ物の「炸花生」なんですけど、上海っていうよりも、なんだか「寧波風味」なんて感じでなんで……いや、その「味道」が!」。

 「エ!?「寧波」って、私も主人も、両親は「寧波」の出身なんだけど。ここの料理はふたりのお母さんの味。「寧波の味」て言われれば、確かにそうですけど。でも、なんでそんなことがわかっちゃうの?」

 「いえ、あの、味付けとか、調理法とかもそうだけど。ほら、醤油味しっかりだけど、上海系の料理みたいに甘味が強くなくって、むしろ、塩味が立ってるでしょ?だからですけど、違うのかな?」

 キッチンに駆け出したおかみさん。
 「ね、ね、「寧波」の味がするって!」と、蔡さんに報告の声が聞こえます。
 やがて蔡さん、キッチンから登場!
 「なんで、そんなことわかるの?この「三鮮烤夫」にしても「五香燻鯖魚」にしてもそうなんだけど、特にピーナッツの揚げ物ね、これ、特別なのよ。工夫してるの」と、蔡さんはにんまり。

 「いえ、あの、ほんと、味付けが「寧波」風だから!」
 と、蔡さんの勢いに気圧されながら後ずさり、なわけないですけど。当たりだったわけです。

 それより「寧波風味」の「家常菜」、おふくろの味に出会えるなんて!
 「すげえいい店みっけ!」ってことで、嬉しくなっちゃいました。

 「実はうちの奥さんのお母さん、「寧波」の「渓口」の出身でね。蒋介石の出身地なんですよ。それに、奥さんのお母さんのお兄さんは、蒋介石と同級生!」
 なんて、いきなり「寧波」と「渓口」と「蒋介石」話が!

 なんだか、すごいことになっちゃった!