あわや!と思いましたが、今月もセーフ。なんとか月末に間に合った月例の「赤坂璃宮」銀座店報告。
まずは「羊城焼味盆/前菜の盛り合わせ」。
あれれ、大藤さん!今月の前菜の頭の紹介は「羊城」ですか。 「羊城」というのは広州の別称、愛称で、かつて飢饉に襲われた広州に五人の仙人が5匹の羊にまたがって訪れて民を救った、なんて故事にちなんだもの、だったはず。
ともあれ、広州式前菜ということで、右から咸水鴨(塩漬け風味の家鴨)、手前が焼肉(皮付きばら肉の焼き物)、奥が豉油鶏(伊達鶏の醤油漬け)、次いで叉焼。左の赤と黄色のボールは杏仁露酒に漬け込んだトマト。
今月は「咸水鴨」がグッド。今度、厚めの切り方にしてもらって、前菜でたっぷり食べたいと思った次第。加えて、先月に続いて登場したトマトの「杏仁露酒」漬けが大評判。
「これ、やってみたくなりますね、でも、ほんとに一晩、トマトを漬けただけでこんなになるのかしらん」
と、声も上がる。
「問題は皮、じゃない?皮、そのまんまだと、こんな風な出来上がりにはなりそうにないし」
「トマトって、皮の裏、美味しかったりするだけど。ほら、トマトを丸ごとオーブンで焼いたりすると、そんな感じでしょ?でも、トマト・ソースを作る時にには、皮を湯煎して剥いちゃってからでないと、なんだか、旨くないのはどうしてなのね」
話はいつのまにかイタリアンのトマト・ソース話に。
そして「蜆介炸魚丸/魚のすり身の揚げもの蜆介醤添え」の登場!
「これこれ、この料理!なんとか袁さんに作ってもらえないかって、かねてより大藤さんを通して、譚さん、袁さんにリクエストしていた料理です!」と、私は興奮を隠せない。