そして今月の締めくくりの「面・飯」は「咸魚生菜炒飯/塩干し魚風味レタスチャーハン」。「赤坂璃宮」銀座店のグランド・メニューの「粥・面・鍋耙」のメニューに紹介されてる一品です。が、私、初体験。
なにしろ、炒飯の種類、バリエーションは実に豊富。「赤坂璃宮」銀座店のグランド・メニューに紹介されている炒飯は6種。しかも、その一部にしか過ぎません。ということから、「赤坂璃宮」銀座店で出来る炒飯のすべてをすべて踏破するには、やっぱり毎日通わんと、ね。
さて、「咸魚生菜炒飯」。
「この干したような魚の身が?」
「そうそう、そうです「咸魚」。塩漬けの醗酵させた魚です」
「くせがあって、風味がたまらないですね」
「これだけで、ご飯、何杯も食べられちゃうますね」
「でも、私、鶏肉の賽の目切りと一緒に炒めたのは食べたことがありますが、レタスとの組み合わせははじめて!」
「レタスのシャキシャキ感とかさっぱり感がいいなあ。その、えとなんだっけ「咸魚」?のくせ、風味を抑える感じで!」
「うん、レタスを炒飯に入れたことがあるんだけど、火が通り過ぎて、くたくたの感じになっちゃって。でも、これ、しゃきっとしてて、やっぱり最後にあわせてさっと炒めるのかな?」
「そのレタスの触感とさっぱり感が面白いよね、この炒飯」
「いや、レタスにしろ、青菜にしろ、私は、しゃき感よりもしっかり火が通ったくたくたのが好きなんですが。炒めものにしてもね。でも、この炒飯の場合は、しゃき感、さっぱり感がポイントだね」
なんて、話がはずみます。
私の個人的な感想としては、レタスのしゃき感、さっぱり感はグッド。ですが、それに対して、たとえば「咸魚」と鶏肉の賽の目やあら微塵の炒め物との組み合わせからすると、どうやら「咸魚」の分量いつもより控え目な感じ。
ですが、それでもやっぱりレタスよりも味、風味が勝っちゃう感じ。「咸魚」の存在感、でかいですから。それからすると「咸魚」にはその存在感に匹敵する鶏肉、あるいは牛肉、豚肉などとの相性がいいのかも、などと思った次第。
そういえば、レタスを使った炒飯では「レタスと牛肉の炒飯」といのが一般的。日本の広東料理店でも定番的なメニューのようで、今までにも何回かであったがあります。中でもいまだ忘れ難いのは(って、随分、ご無沙汰ですので)尾山台の「華門」の「牛肉とレタスの炒飯」。
もとホテルの中国料理店出身の御主人の自慢の一品、しっかりの味付けの牛肉とレタスのしゃき感、さっぱり感のバランスが取れていて、なおかつ洗練された上品な味わいで、風味があり。「華門」にはまたでかけなくっちゃ。
そしてデザートには皐月の季節らしく涼風を感じさせる一品が。
名前は逸しましたが、小豆を素材にした冷製の甜品。ひとさら3切れってことですが、う~ん、食べたいけど、それ一品きりでおしまいなのはしめくくりのデザートには物足りない!
どうしようか、なんて思ってたら「私、3切れは食べられない!」なんて、救いの手!
なんてことで、一切れおすそ分けしてもらいました。
これが、なかなかぐっど。かなり、ぐっど。
年代ものの「普洱茶」もいいですが、それよりも緑茶、それも「龍井茶」が欲しくなりました。