2009/06/06

郷土料理が旨い~09年5月の『赤坂璃宮』銀座店の5

そして野菜料理の「生熟蒜蒸勝瓜/十角瓜のガーリック蒸し」が登場。
 「十角瓜」というのは石垣島産のものだそうです。
 「赤坂璃宮」銀座店の5月の「今月お薦め&家郷菜~精選推介」に、この「十角瓜」を素材にしたいくつかの料理が紹介されていました。
 ということなら今月のメニーに「十角瓜」が登場しそうとにらんでましたが、はたしてどうな料理で登場するか、興味津々。
 それがこの「生熟蒜蒸勝瓜」、ガーリック蒸しだったという次第。
 それより「今月のお薦め」では石垣島産ってことと「旬」の味、なんて紹介されてました。うん、沖縄は南国ですから、もはや「旬」なんてことなんでしょうが、本土からすればまだまだ「走り」の産物。

 そうです、「瓜」が登場ってことで、夏の気配を感じる。もっとも、それよりも先に「梅雨」が控えてますから、夏はまださき。でも、夏の風味、こんなに早くに味わえるのは嬉しいですね。

 この「十角瓜」、香港、広東地方で「絲瓜/勝瓜」と称されているもの。それで中国料理名は「生熟蒜蒸勝瓜」なんだと納得。 「絲瓜/勝瓜」は「糸瓜(へちま)」の一種。なんて思ってましたが、今回、「十角瓜」を検索してみて、「へちま」と「おくら」を掛け合わせてできたものだと知った次第。

 ぼってりとした瓢箪型の「へちま」とは違って濃緑色。しかも、細長くて稜角があり、その数10本、なんてことから「十角瓜」と呼ばれてる、なんてことをしりました。ちなみに「辻調おいしいネット」の連載コラム「好吃~中国料理」で「中国料理の伝道師」こと松本秀夫先生が「絲瓜/勝瓜」について紹介。要チェックです。

 濃緑色の皮は厚みがあって、皮自体は苦味、えぐみもあり。ですが身のほうは瑞々しくって、爽快感あり。しかも、へちまにくらべれば甘味がある。それを大蒜を乗っけて蒸してあるので、皮は苦味、えぐみよりも青さがうんと引き立ってる感じ。
 おまけに、身はジュクジュクでトロトロの触感で、甘味がじんわり浮かび上がる。もしかして「走り」の若い「十角瓜」の持ち味なのかも、なんて思いました。それで、生湯葉との上湯ソース仕立てや鮑汁(干し鮑を戻した汁です)仕立ての一品があったわけだと納得。
 ほかに「十角瓜とえびすり身あわせの煎り焼き」(というのは「煎百花醸勝瓜」ってことかな~?)なんてのもあり。そいうのもいいですけど、この「十角瓜」、生のえびでもいいですが、ぐっと家庭料理、お惣菜ぽく干しえびの「蝦米」、春雨の「粉絲」なんかと一緒に炒め煮込みした「勝瓜蝦米粉絲煲」なんか、これからの季節ならではの「煲仔」ですから。来月、リクエストしちゃおうかな。
 
 それより、調理、味付けはおまかせにして、どんな「十角瓜」を素材にした料理に出るか、楽しみにするのがいいかも。
 ともあれ、これからの季節、「十角瓜」に限らず、「瓜」の料理の数々、その登場が楽しみです。