2008/09/01

夏の味 老虎魚の唐揚げ/油浸老虎魚の5
















 そして、まず決定したのが以下の7品。

「八寶冬瓜盅/冬瓜の器仕立て、八種の具材、スープ入りの蒸し物)」
「椒鹽焗 鮮蝦/殻付き車えびの塩味の蒸し焼き」
「紅炆水魚/スッポンと焼肉、干し椎茸の煮込み」
「油浸老虎魚/おこぜの唐揚げ」
「花彫鶏/鶏肉の紹興酒風味の煮込み」
「梅辣青茄子粉絲煲/青茄子と春雨の梅味噌、辛味炒め煮込み」
「摩囉炒飯/カレー炒飯」

 干貨素材の料理はありませんが、一番のメインは「紅炆水魚」。大菜といってもいいでしょう。それに、いつもは悩みの種の魚料理も、今回は長崎産の「おこぜ」が調達可能ということで、当夜のハイライトが2品。

 しかし、魚の課題は解決しても「蒸」の料理が欲しいと思いながら、なかなか思い浮かばない。
 鶏肉の「花彫鶏」をやめて、干し椎茸、金針菜などと共に蓮の葉包みの蒸し物「荷葉金針雲耳蒸鶏」という方法も悪くはない。ですが、「龍崗鶏」、龍崗種の鶏肉の持ち味、美味を楽しめる料理の中で、伝統的で定番の「脆皮鶏」ではなく、ひとひねり利かせた料理、ということなら紹興酒で風味付けして煮込んだ「花彫鶏」ってことになる。

 もうひとつ、エビ味噌(というよりも実際にはアミの塩漬け)の「蝦醬」風味の揚げ物の「蝦醬系」という選択もありですが、今回魚の唐揚げの「油浸魚」がありますから、調理が重複。そんな理由から今回はパス。

 そこで、メニュー選択の際、あれこれ紐解く料理本のから「今晩のおかず」で見つけ出したのが豚のスペアリブを素材にした蒸し物の料理の数々。候補の料理のいくつか八尾さんに伝え、今回の料理担当の袁さんと相談の上、提案があったのが「荷葉蒸排骨/豚のスペアリブ、キクラゲ、金針菜の蓮の葉包み蒸し」ということで、それに決定。

 さらにもう一品、野菜、それも青菜の炒め物、ということで「ひゆ菜」の「莧菜」を素材に、「蝦醬」の風味で炒めた「蝦醬莧菜」に決定。さらに、締めくくりに甜品を加えて、全部で10品。

 結果、Nさん、まずは「冬瓜盅」の重厚なスープの味わいにうっとり。殻つきエビの蒸し焼きの香ばしさ、カリっと揚がった殻の歯触り、さらには「まる鍋」は経験ありでも、広東料理のスッポンの煮込みは初めてという「紅炆水魚」のこくのある味わい、それに「おこぜ」の唐揚げのさっぱりした味わいに満面の笑み。
 そして、野菜好きというNさんが「これは旨い!」と唸ったのが「梅辣青茄子粉絲煲」の「青茄子」。  

 Mさんからは
「食事ってメニューの感動曲線によって喜びを得るものということをあらためて実感いたしました。冬瓜のスープから始まりデザートまで、料理の慎みを感じたり(冬瓜スープ)、粋を感じたり(エビ)、野味を感じたり(スッポン、鶏)、また珍味(野菜)、料理そのものの笑顔(カレーチャーハン)、ミステリアス(デザート)など感激いたしました」
とのメールが到着。

 ついでに、スッポンの効果「大いにあり!」、だったそうで!
 まずは、めでたし、めでたし!!

 画像は「荷葉蒸排骨/豚のスペアリブ、キクラゲ、金針菜の蓮の葉包み蒸し」です