2009/05/07

小坂忠&Soul Connection at BILLBOARD LIVE

そういえば30日の夜、9時半からのステージを見た小坂忠のライヴ。
 懐かしいアルファ時代の「ありがとう」、「放浪」、「風来坊」、中でも「機関車」のソウルフルな歌唱が良かった。そんな小坂忠のMC、時折、現役の牧師として顔が覗きます。
 画像は勝手に拝借
 バックを務めていたSoulConnectionのリズム・コンビを務めていたのは高橋幸宏と小原礼。いずれもモータウン、スタックス、ハイ、フィリー・サウンド、さらにはアトランティック系のNYのソウル・セッションのリズム・コンビをほうふつさせるプレイを随所に。それにDr.kyOnはニューオルリンズのピアノ・ブギ・フレイズをバリバリ弾きまくる。

 バンド・マスターの佐橋佳幸はアラン・トゥーサンのサポートを得たジョン・サイモンばりのアレンジ・ワーク(ホーン・セクションの二人が特別参加)とともに、曲ごとに「あれれ!」、「おやおや」なんて思わず顔がほころぶ様な有名どころのギタリストのリフ、フレーズをそこかしこに。八面六臂の活躍ぶりです。

 おまけに、とある曲のワン・フレーズの「音」のために、フェンダーのストラトをグレッチに替えるなんて「趣味人技!」が佐橋君ならでは!「だって、エージさんの書いてきたもんばっかり見てきたんだから、そうなんのも当然でしょう!」だって。はい、はい、恥ずかしい昔話です。

 そういえば佐橋君、小坂忠&SoulConnectionと前後して山下達郎のツアーでもバリバリとギター弾きまくり。まるで《エンサイクロペディア・オブ・(ボーカル&インストルメンタル)ロック・ギタリスト》さながら、山下君の歌、曲のツボを心得た「あんなフレーズ、こんなフレーズ」を次から次へ。

 そんな中、とある曲でエレクトリック・シタールの調べが流れてきたのに思わず「わお!」。ところが、山下君、佐橋君の手元を見ても、聞こえてくるフレーズを弾いてない!「なんでまた!」というその秘密、聞いちゃいました!

 小原礼も曲に応じてベースを取っ換え引っ換え。ですが、基本はドスコイでガツンの小原ならではのフレーズと「音」。
 「いや、そうなんだけどさ。ほら、中華なんかで料理によって調味料、ビミョーに使い分けるでしょ?あの感じ、あのノリだよ、がはは」と、豪快に笑って屈託がない。なんて、昔から変わらないまんま、オヤジになってもロックンロールの小原君。

 そうそう、小原礼のかみさんの尾崎亜美が当夜のゲスト。アンコールに登場してオルガンの前に座った彼女、(スティーヴン・)スティルズ顔負けの豪快なフェイクをぶっ飛ばす、なんて夫唱婦随、あれ、もしかして婦唱夫随?

 (高橋)ユキヒロも「こんなにドラムを叩くことになるんて、ほんと久しぶり。ここまでやるとは自分でも思わなかったよ!」というほどの健闘ぶり。スネアのキメ、スマートでダンディなフィルイン、2/4のタムのかませ方など、ユキヒロらしさがそこかしこ。「あの頃」が甦ります。

 そういえば70年代のフィリーやモータウン、それにスライの『暴動』から『フレッシュ』あたりまでやニューヨークのソウル・セッションのグルーヴ、ノリの再現、近頃、再び耳にすることが多いのが面白い。
 ドリカムの新作も、かつてのフィリーや70年代のその種の「音」がそこかしこ。シェルリ・リンのあの感じ再び!なんてところが面白かったのですが、その雰囲気、気分はともかく、肝心の曲と歌詩がなんだかなあ、だったのですが……。