2011/06/15

生日快楽

本日、誕生日を迎えました。誕生日には香賓開けて、というのが恒例でしたけど、子供の頃の誕生日にならって鯛と赤飯で祝いました。幼稚園から小学校の低学年ぐらいまでは鯛に赤飯というのが誕生日の食事だったからです。

神戸で鯛といえば明石の鯛。ですが明石の鯛は晩春と秋が旬(のはず)。6月ともなると旬を逸しています。とはいえ、明石の鯛はやっぱり旨い!と子供心に思ったものです。

もっとも、そこに(ビフ)テキという強敵が現れる。しかも洋食やでナイフとフォークを使って食べるのを知って以来、家の食事でもそれに倣いたくて、それまで箸で食べてたコロッケやトンカツ、フライの類も洋皿に並べてナイフとフォークで食べたいとせがむ気取ったマセガキでした。

ましてや(ビフ)テキを食べるにはナイフとフォークは不可欠なもの。しかも誕生日の(ビフ)テキは心踊るビッグイベント。しかし、誕生日に食べる鯛の美味も捨てがたい。

毎年、誕生日が近づくと「鯛にする?それとも(ビフ)テキにする?」という母親の問いに、どう答えるか思い悩む日々を送る食い意地のはったガキでありました。

画像は今月の「赤坂璃宮」銀座店での恒例の会議の際、点心料理長の久保田さんにお願いして作ってもらった「桃包」。

これまで友人、知人の誕生日の宴会で何度も味わってきた「桃包」ですが、私の誕生日に食べたことはありませんでした。

そんなことから、毎月恒例の「懷舊点心」、この機会を逃してなるものぞと久保田さんにリクエスト。蓮の実餡仕立ての「桃包」。
久保田さん、願いを叶えてくれて有難うございます。