香港に到着して二日目の朝、滞在していたホテルのラウンジで朝食をとった。プライベートな旅行なら、東京での毎日と同じように昼近くまで寝ていて朝食はパス、といったことが多い。今回は取材旅行であり、早くに起きて朝食もしっかりとり、腹ごしらえしておかないと仕事が捗らない。
もっとも、滞在したホテル、以前にもプライベートな旅行で何度か宿泊したことがあり、朝食が実に充実していたからいつもと違って早起きしていた。食べ物目当てなら、早起きもいとわないいやしんぼうの私である。
で、以前は部屋で朝食をとったが、今回はラウンジのビュッフェにでかけた。
その内容は充実していて、眠い目が一気にさめたほどだ。関心したのは飲茶の点心の良さで、どれも味、風味、申し分なく、香りが豊かだった。
とりわけすばらしかったのが腸粉。米の粉を原料した幅広の生ビーフンである。
もっとも、飲茶の点心だけで満足できるわけがなくて、パンケーキとハムやソーセージ類も一皿。パンケーキはメイプルシロップではなく、蜂蜜にした。ハムやソーセージ類は、日本のようにアミノ酸調味料が加えられてないから、素材のよさを存分に味わえる。
但し、不満なのはパン類がいまひとつなことだ。デニッシュものがバラエティも豊富だが、ごく普通のパンの種類が乏しい。これは香港のどのホテルの朝食でも抱える問題である(って、大げさですかね!)。
ホワイトブレッドだけでなく、ライ・ブレッド、グラハムブレッドなどなどに、フレンチ風、ドイツ風の各種のパンがあれば文句なしなのですが。
というわけで、ハム、ソーセージ類とともに、パンケーキを食べたのでした。