2007/01/07

隋園食單新釋補填~支那料理基本知識のちらし


 下に紹介した「隋園食單新釋補填~支那料理基本知識」についていたチラシである。「国策線上に登場新刊教程」という見出しがついている。

 「支那事変」の勃発という緊迫した社会状況を背景に、この書を刊行した目的、要点は、国民の体位の低下、体格の劣化を招く動物性蛋白質や油脂の欠乏に対処するために、日常の食事やおやつにも油脂を用いる「支那料理」の様式を取り入れ、それを補給する。
 また、大陸生活の場合を想到して平素から相当の食慣習をつけておく用意のため。なんでも有り合わせのものを活用し、無駄にしない「支那料理」から時局柄学ぶべきものが多い、とある。

 さらに、初心者、家庭人から女学校割烹科の教員、「日支西」の調理師、「支那料理愛好家」は常識を得、大陸生活に進出する人々は。その食習慣と支那語を知る等、利用範囲の拡大化は論をまたず、とある。
 時代を映し出したチラシである。