2007/01/03
POST GUIDE TO HONG KONG RESTAURANT
香港の英字紙「South China Mornig Post」が84年に出版したレストランガイド。香港に通い始めた当時、先に紹介した「香港・台北いい店うまい店」以外に食のガイドブックはほとんどなかった。これ以前に「Eating out in Hong Kong by Marry Jackson and Harry Rolnick」(An Asia Magazine Publishing,79年)というのがあったが、欧米人が書いた欧米人向けのものだった。メニューの抜粋などもあって、今となっては貴重な資料でもある。
次いで、84年に発刊されたこのガイドは、欧米人向けとはいえ、執筆者は中国系の香港人らしく、店や料理の紹介が充実していた。
但し、メニューは全て英語によるものなので、解読に苦労した。
「陸羽茶室」などの老舗に加え、「新同樂」や「福臨門」が紹介されている。Cantonese,Pekinese/Northern,Shanghainese,Schichuanといった料理店の区分がとても興味深かった。しかも、店の創業年も記されていたことから、香港の料理店の変遷、その歴史に俄然興味を覚えたものである。
この後、タトラー誌によるBest of Hong Kongが登場する。
私は中国語によるガイドが欲しく、その登場を待ったのだが、それは90年代に入るまでかなえられなかった。「飲食世界」、「飲食天地」という食の専門誌と、中国語の新聞の食のコラムやガイドから情報を得たものである。