2006/12/24

蟹黄魚翅撈飯(8)

 改めて福臨門で使われているふかひれについて触れると、①、②、③、⑤は、ふかひれの大きさ、翅針の太さを基準に、「頂勾」、「大勾」、「中勾」としてランク付けされたものだ。

 いずれも「金山勾」が使われているが、多種に及ぶ同品種の中から、主に「高茶翅」が選ばれているという。

 「高茶翅」は、「青蓮翅」とも称されているもので、英名はMako Shark、学名はIsurus oxyrincheus、和名はアオザメである。

 翅針が長く伸びた尾びれもさることながら、ヨットの帆のような形状で、翅針が太いる背びれが、貴重視されている。

 ④の「海虎翅」はメジロザメ目に属するもので、英名はTiger Shark、学名はGaleocerdo cuvier、和名はイタチザメである。背びれは肉厚で、尾びれには前述の通り

 「金山勾」のなかでも最高位にランクされている「雙頂勾」もある。加えて、翅針が太く、長い胸びれが貴重視されている。

 同時に挙げられている「青片」のうち、「沙青翅」についての詳細は不明だが、「白青翅」の英名はWhite Sander Shark、学名はCarcharhinus Plumbens。背びれと胸びれが発達しているのが特徴だ。どうやら、先の「沙青翅」も「白青翅」と同じ目に属するらしいが詳しくはわからない。